日下部家のお雛様
高山では春の気配が、まだ浅い頃
日下部家のお雛様は、静かに姿を現します。
江戸から明治へと時代を越え、
代々受け継がれてきた人形たち。
そのひとつひとつに、祈りと記憶が宿っています。
毎年3月3日から4月3日まで、
旧暦の節句にあわせて、母屋である日下部民藝館に飾られます。
総数およそ200体。
幾重にも重なる雛飾りは、
この家に流れてきた時間そのもののようでもあります。
人の願いが、かたちとなり、受け継がれていくこと。
その静かな営みが、今もこの場所に息づいています。
この時期に谷屋にお泊まりの際には、
ぜひ足をお運びいただきたい、
日下部家の大切な春の行事です。